その18 「輝け一瞬を」
12世紀ペルシャの詩人オマル・ハイヤームが書いた美しい4行詩『ルバイヤート』は、私にとって「バイブル」ならぬ「コーラン」のような存在です。
どうしても彼の廟に行きたくて、昨年思い切ってイランを訪れました。
現地に行って驚いたのは、文化レベルの高さ。「ハイヤームが好きで、イランに来た」というと、皆パッと嬉しそうな表情になり、そこから必ず話が広がるのには驚きました。人々の生活に芸術や文学が当たり前のように浸透しているんですね。
そんなルバイヤートにちなんだワイナリーが、日本の山梨にあります。
丸藤葡萄酒は、100年続く老舗のワイナリー。社長の大村さんは宮崎駿似のナイス・ミドル。
中でも私が好きなのはシャンパン製法で作ったスパークリング、『エチュード ルバイヤート ブランドブラン』。
詩集と共にワインをプレゼントするのもオシャレですね。
花と酒春の季節に君想う はづき