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その6 「青の記憶」

 吸い込まれるような、ボトルの青。試飲会会場で見つけて思わず、「ボトルを持って帰ってもいいですか?」とお願いしてしまいました。

ポルトガルの代名詞、「緑のワイン」を意味するヴィーニョ・ヴェルデは、梅雨空を吹き飛ばすくらいの爽やかさが魅力。中でも、このカザル・ガルシアは70年以上の歴史を持つ大御所で、世界中で愛飲されています。

 鮮やかなボトルを見つめていると、モロッコ北部の街、シャウエンの風景を思い出しました。

別名を「青の街」というその街は、建物も壁も全て青一色。色々なアオが渾然一体となって、一つの街を形成しているんです。このワインを一口飲むと、駆け足で回ったシャウエンの記憶が蘇ります。

 白南風に 浮きし沈みし 西の青 はづき

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